伊香保温泉の湯は「黄金の湯(こがねのゆ)」と呼ばれています。それは湯が茶色がかった黄金の色に近いからです。硫酸温泉の湯の中に含まれる鉄分が空気に触れて酸化し、この独特の色になるのです。現在はそれほど色は強くありませんが、かつては湯を引く導管がすべて木製だったために空気に触れやすく、もっと濃い茶褐色をしていました。また単純温泉・中性低張性冷鉱泉は無色透明なので「白銀の湯(しろがねのゆ)」とも呼ばれています。

 

伊香保の2種類の湯は、どちらのも肌への刺激が少なく肌ざわりがよいことが特徴です。温度が源泉で43度とそれほど熱くないことに加えて、特に「黄金の湯は」泉質が硫酸塩泉で傷を癒す働きがあることもあって、古くは戦国時代の武田氏の武士たちが療養に訪れていたそうです。

 

伊香保温泉の湯は古くから「子宝の湯」としても知られています。体を芯から温めて血行を良くするため不妊や冷え症で悩む女性に人気がありました。そのため江戸時代の湯治客は、女性が圧倒的に多かったとのことです。

泉質は無色透明なアルカリ性単純温泉です。
北側の川治温泉と合わせて「傷は川治、火傷は滝(現在の鬼怒川温泉)」と言われ、火傷に対する効能が大きいとされています。

 

屋形風呂のある鬼怒川温泉仁王尊は自家源泉で、硫黄やナトリウムを含んだ硫酸塩泉・塩化物泉です。硫黄の匂いがあってぬるりと肌にまとわりつく湯は、ある意味温泉らしい湯の印象です。